幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「……私でよければ」



だって、琴音ちゃん。

今まで見たことないくらい幸せそうな表情を浮かべているんだもん。

幸せの涙がこぼれ落ちた。

そう思っていいだろう。


2人には教室というクラスメイトがたくさんいる中、公開告白をさせちゃったけど結果が良ければいいのか。

……琴音ちゃんと南條くんは幸せそうに笑っていた。

クラスメイトからたくさんの祝福を受けていた。

その2人の幸せのお手伝いが出来たならそれでいいや。


私はクラスメイトに囲まれる2人を残して教室をあとにした。

心のどこか、すっきりしている自分がいた。


南條くんは琴音ちゃんのことが好き。

琴音ちゃんは南條くんのことが好き。

その事実を知ることができて良かったと思う。


2人の幸せのお手伝い、私、ちゃんと出来たかな。

出来ていたらいいな。
< 176 / 345 >

この作品をシェア

pagetop