幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
窓からオレンジ色に光が差し込む。

温かい光。

まるで私たちを包み込んでくれているような気分だった。


穏やかな日常。

ゆったりとした時間。

そんな時間の流れを感じる。


教室のスピーカーからチャイムが鳴る。

……下校の時間かな。

体育祭の表彰式も終わっちゃっただろうな。

表彰式は気になっていたけれど、この穏やかな時間を、この3人で過ごすのも悪くないと思った瞬間だった。



「てか、いつまで抱き着いているの」



私は2人を引き剥がして帰る準備をするため、教室に戻った。

脚は痛いけど、歩けないほどじゃない。

……バスケの試合には最後まで出られなかったけど、この体育祭は充実したものだった。


だって。



「美羽! あんた、怪我は大丈夫なの⁉」



私のことを心配してくれる親友もいるって、改めて実感したからね。
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