幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
私が感動していると、南條くんが少し慌てた様子になった。
首をかしげる私に、南條くんは早口で言う。
「部員たちが来ているから、部長ももうすぐ来ると思うっ!」
「あ、ありがとう!」
そう言って南條くんはさり気なく倉庫から離れて行った。
去り際に閉めていってくれた倉庫の扉。
急いでいたからか、微かにドアに隙間が出来ている。
これは私にとっては好都合。
私の身を隠せる上に、話し声とかがよく聞こえるから……。
本当に南條くんには感謝だ。
そう思いながら身を潜めていると。
バスケ部の部員らしき人たちが体育館に続々と入ってくるのが隙間から見えた。
そして話し声も聞こえる。
「うぃーっす! 南條、今日も早いな!」
「おはようございます!」
話し方からして、先輩だろうか。
南條くんが相手に対して敬語を使っているから、多分2年生か3年生……。
その人たちは体育館の隅に鞄をドカッと置くと、大きな声で悪口を言い出した。
首をかしげる私に、南條くんは早口で言う。
「部員たちが来ているから、部長ももうすぐ来ると思うっ!」
「あ、ありがとう!」
そう言って南條くんはさり気なく倉庫から離れて行った。
去り際に閉めていってくれた倉庫の扉。
急いでいたからか、微かにドアに隙間が出来ている。
これは私にとっては好都合。
私の身を隠せる上に、話し声とかがよく聞こえるから……。
本当に南條くんには感謝だ。
そう思いながら身を潜めていると。
バスケ部の部員らしき人たちが体育館に続々と入ってくるのが隙間から見えた。
そして話し声も聞こえる。
「うぃーっす! 南條、今日も早いな!」
「おはようございます!」
話し方からして、先輩だろうか。
南條くんが相手に対して敬語を使っているから、多分2年生か3年生……。
その人たちは体育館の隅に鞄をドカッと置くと、大きな声で悪口を言い出した。