幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
書類が届いた日から、私の生活は変わった。

いつもより早く起きてランニングコースを長い距離に変えた。

家に帰ってシャワーをさっと浴びて、汗を流す。

朝食、お弁当を作ってから3人で朝食を食べる。

学校へ向かい授業を受ける。

放課後は公園で歌とダンスの練習。

練習は唯斗くんたちから『仕事終わったから帰る』の連絡をもらうまで続ける。

連絡をもらったらダッシュで家に帰り、家事をする。


なかなかのハードスケジュール。

だけど私はひとりじゃないから、頑張れる。


そんなある日の夕飯。

3人で夕飯を食べていると。



「美羽ちゃん、最近きれいになった?」



と、思いがけない言葉に驚く私。

びっくりして固まっていると、春馬くんはにっこり微笑んだ。



「肌もツヤツヤだし、ちょっとスタイルも良くなった?」

「あ、ありがとう……」



春馬くんに褒められると照れる。

芸能人が私を認めてくれているってことだもんね。

それに純粋に嬉しかった。

トレーニングや生活改善をしている成果が現れているみたいで嬉しい。
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