幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「美羽が恭介と話しているときとか、付き合っていた時あったじゃん?」

「うん」

「私は恭介のことが、そのときから好きだったから美羽に嫉妬していたの」



それで美羽と話したくても、どうやって話していいのか分からなくなった。

……と、琴音ちゃんは教えてくれた。


そっか。

嫉妬すると、その相手にどう接していいのか分からなくなるのか……。


……ん?

っていうことは?



「唯斗くんたちは嫉妬しているってこと? でも私が避けられているってことは……」



どういうことだ?

頭が混乱してきたぞ。

琴音ちゃんが言うには『水樹兄弟は嫉妬している』ってこと。

私に嫉妬しているの?

なんで?


頭の中が絡んだ毛糸のようにぐるぐる、ごちゃごちゃしている。

最終的には頭を抱え込んでしまった。
< 287 / 345 >

この作品をシェア

pagetop