幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「時間になりましたので、第二次審査を行います。エントリーナンバー順に並んでください」



その言葉に、私たちは控え室を出る。

エントリーナンバー順……。

私の番号は……。


胸元についているナンバーを確認する。

入り口でスタッフの人にもらった番号だ。


“NO,9”


私の番号だ。

書類選考で残ったのは10人だったはず……。

“NO,10”と書かれたバッチを胸につけている参加者に会釈をして私は列に並んだ。



「全員揃ったようなので、ステージへ向かいます」



女の人を先頭に動き始める集団。

緊張感が漂う。


……いよいよだ。
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