幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
私のアイドルへの道を応援し続けてくれた琴音ちゃん。

感謝で気持ちがあふれる。

琴音ちゃんが背中を押し続けてくれて、支えてくれていたからこそ、今、こうして喜びを分かち合えるんだ。

ありがとう……。

琴音ちゃん。


泣き続ける琴音ちゃんに、テーブルの上にある紙ナプキンを手渡した。



「そこはハンカチを渡すところだよ」

「ハンカチ、鞄の中で迷子だから」

「……美羽らしいね」



そう言って2人で笑い合った。

結局、琴音ちゃんは紙ナプキンで涙を拭いていた。


琴音ちゃん。

琴音ちゃんが私の親友で良かったよ……。

……ありがとう。
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