幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
それからというもの。

私のスケジュールはかなりハードだった。

予想を超えてきたけれど、それでも折れずに練習に食らいついた。

練習だけでもクタクタ。

歌やダンス指導をしてくれる先生。

コンサート関係者やスタッフさん。

マネージャーの春原さん。

頑張っているのは私だけじゃない。

そう思うと、どんなに練習で疲れても、疲れた顔を見せたくはなかった。


……弱音を吐きたくない。

いつの日か、唯斗くんや春馬くんが呟いた言葉を思い出す。

きっと、こういう気持ちだったんだね……。
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