幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
そんなハードスケジュールにも負けずに努力を重ねていると、あっという間にコンサート当日を迎えた。

あっという間の1ヶ月。

新幹線のスピードくらい、あっという間だったよ。

さすがにコンサート当日というものもあって、家の空気は緊張感に包まれていた。

……本来だったら、コンサート会場付近のホテルで当日に備えるんだけど。

春馬くんが『ギリギリまで美羽ちゃんと一緒にいる』と、マネージャーさんに駄々をこねたそうだ。

それに加えて唯斗くんも『美羽に見送られないとやる気が半減する』と脅したようで。

結局、ステージに立つ私たちは普段通り、家で朝を迎えた。
< 330 / 345 >

この作品をシェア

pagetop