幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
『こんな大勢の前で話しかけないでっ』
これから始まる高校生活を考えると、2人のことを『幼なじみです』なんて言えないと思ったから。
だけど、言い方が悪かったのだ。
『こんな大勢の前で話しかけないでっ』って、『知り合いです』って認めているようなものじゃん……、って、あとから気が付いた。
バカだ。
バカだったと自分でも思う。
だけど、幸いクラスメイトには恵まれて、私に冷たい視線を送る人や陰口を言う人はいなかった。
……まあ、そんな感じの再会にしては、穏やかな日々が送れているんじゃないかと自分では思う。
「えっ、唯斗くんだって!」
「春馬くんもいるの⁉ 見に行こうよっ」
山下さんグループが慌てて席を立って、廊下へ飛び出す。
そんな山下さんたちを呆れて見ている琴音ちゃん。
琴音ちゃんは『やれやれ』といった感じで私の席まで来た。
これから始まる高校生活を考えると、2人のことを『幼なじみです』なんて言えないと思ったから。
だけど、言い方が悪かったのだ。
『こんな大勢の前で話しかけないでっ』って、『知り合いです』って認めているようなものじゃん……、って、あとから気が付いた。
バカだ。
バカだったと自分でも思う。
だけど、幸いクラスメイトには恵まれて、私に冷たい視線を送る人や陰口を言う人はいなかった。
……まあ、そんな感じの再会にしては、穏やかな日々が送れているんじゃないかと自分では思う。
「えっ、唯斗くんだって!」
「春馬くんもいるの⁉ 見に行こうよっ」
山下さんグループが慌てて席を立って、廊下へ飛び出す。
そんな山下さんたちを呆れて見ている琴音ちゃん。
琴音ちゃんは『やれやれ』といった感じで私の席まで来た。