幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない！

始まる同居生活。

引っ越し当日。

私はアパートの前に停まっていた、大きな車に荷物を運び入れた。

そして向かうは新しいお家。


車を運転してくれているのは、春原さんの後輩のマネージャーさん。

春原さんと違って、圧力とか感じないから車の中ではゆったりとした時間を過ごせた。

唯斗くんと春馬くんも、それぞれマネージャーさんが運転する車に荷物を入れて、新しい家まで向かっているらしい。

……と、唯斗くんと春馬くんからメッセージが届いた。



『今向かっている。美羽、遅れるなよ』

『僕は車の中。集合時間に間に合うように、時間には余裕持ってね？』



と、いう内容だった。

こういうときは息がピッタリなんだから。

私が遅刻常習犯、みたいな扱いはやめてよね！


少しだけムカついたから、私は返信するのをやめた。