幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
頬に触れている私の手に、自らの手を重ねる。
そして、そっと私の手を降ろした。
一瞬、壁が作られた、と思った。
春馬くんの偽りの笑顔。
触れることを止めた春馬くん。
それは全部、私が『なんかあった?』と、聞いてからだった。
……聞いてはいけないことだったのだろうか。
でも。
これから一緒に住む人間として、元気ない人を放っておけない。
「……明日早いから、今日は休むね」
「ちょ、春馬くんっ」
私はその後姿を追いかけようとしたけれど、間に合わなかった。
春馬くんは私から逃げるかのように自分の部屋へと入っていった。
廊下で呆然と立ったままの私。
……春馬くん、どうしたんだろう。
夕飯も食べないつもりなのかな。
だって、そろそろ6時……。
夕飯の準備を始めたい時間……。
そう思って腕時計を見ると。
そして、そっと私の手を降ろした。
一瞬、壁が作られた、と思った。
春馬くんの偽りの笑顔。
触れることを止めた春馬くん。
それは全部、私が『なんかあった?』と、聞いてからだった。
……聞いてはいけないことだったのだろうか。
でも。
これから一緒に住む人間として、元気ない人を放っておけない。
「……明日早いから、今日は休むね」
「ちょ、春馬くんっ」
私はその後姿を追いかけようとしたけれど、間に合わなかった。
春馬くんは私から逃げるかのように自分の部屋へと入っていった。
廊下で呆然と立ったままの私。
……春馬くん、どうしたんだろう。
夕飯も食べないつもりなのかな。
だって、そろそろ6時……。
夕飯の準備を始めたい時間……。
そう思って腕時計を見ると。