幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「えっ⁉ 8時⁉」



なんで⁉

部屋の時計では6時だったのに!

慌てて私は部屋に戻る。

やっぱり、部屋の時計は6時だ。

どっちが正しいの?


そうだ!

窓の外を見て外の明るさを見れば……。


そう思ってカーテンを開けた瞬間。



「美羽。今日は夕飯ないのか?」



バッと振り返れば、唯斗くんが私の部屋のドアに寄りかかっていた。

窓から離れて慌てて唯斗くんに駆け寄る私。

私は唯斗くんのTシャツの胸元を掴んだ。



「今、何時⁉」

「……7時半」



そっか。

7時半なのか。


……って!

腕時計も部屋の時計も、どっちもズレてるじゃん!

この部屋、怪奇現象でも起きるの⁉

時計が両方違うってありえないんですけど!


慌てて両方の時計を、正しい時間に直す私。

時計が狂っていると、生活に支障しか出ないから困る!
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