幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「今日の朝ご飯は和食だよー」
「だし巻き卵?」
「正解っ」
本当に昨日のことは何もなかったような会話。
だけど、私は忘れていない。
春馬くんの暗い表情。
壁を作られたようなあの感覚。
……今も。
見えないけれど壁を作られているような気がする。
洗面所に向かっていく春馬くんの後姿を眺める。
……春馬くん。
春馬くんは、一体、なにを考えているの?
そんな視線に気づかれないように私は、だし巻き卵作りを再開した。
「だし巻き卵?」
「正解っ」
本当に昨日のことは何もなかったような会話。
だけど、私は忘れていない。
春馬くんの暗い表情。
壁を作られたようなあの感覚。
……今も。
見えないけれど壁を作られているような気がする。
洗面所に向かっていく春馬くんの後姿を眺める。
……春馬くん。
春馬くんは、一体、なにを考えているの?
そんな視線に気づかれないように私は、だし巻き卵作りを再開した。