幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「ごちそうさまでした」

「えっ、あ。……ごちそうさまでした」



春馬くんの食器を見れば、きれいに片付いていて。

完食してくれたんだな、って思うと嬉しい。



「美味しかったよ」

「ありがとう……っ」



春馬くんのお口に合うものか分からなかったけれど、春馬くんが『美味しかった』と言ってくれるなら、美味しかったのだろう。


私は今、春馬くんのことも唯斗くんのことも支えられる力は足りていないかもしれない。

相談相手や、愚痴相手にもならないかもしれない。

だけど、こういう小さなことからサポートしていこう、と思えた朝だった。
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