未定

パフェ950\

季節は紅葉美しい秋。

読書の秋。

食欲の秋。

スポーツの秋。

といろんな秋があるが僕は…

呆れる秋とでも言っておきます

今も物凄くめんどくさそうな難題が目の前に転がっている…

スーツ姿で紅葉を終え落葉した葉に包まれるかのように横たわるおっさん
『絶対めんどくさい…』

周囲の人達は目もくれず秋独特のリズムを刻みながら通り過ぎて行く

『てか誰か声掛けてやれよ…』

面倒に巻き込まれる前にこの場を去ろうとした瞬間だ
さっきまでまぶたに包まれていた瞳がギラリと顔を出していた

終始おっさんと見つめ合う

再び歩き出したオレのスニーカーをおっさんの手が捕まえた

紅葉狩りでもと街中ではあるが樹木が生い茂る並木道へとくり出したのにこれではある意味オヤジ狩りになってしまった

「コーヒー下さい」

仕方なく近くの喫茶店で話しを聞くことになったのは言うまでもない

おっさんはスーツを着ているものの下はジャージ
そして赤いヒールの靴を履いているといったいでたちであった

そしてなによりハゲちらかっている

オレはあえてそこには触れず本題に入った

「でぇ…どうしたのおっさん？」

おっさんはチョコレートパフェを口にしながら何かモゴモゴ話している