未定
ようやく水で喉を潤して話を始めた

「私は秋の妖精なんですよ」

アホらしいと思ったがスルーして話を聞いた
自称秋の妖精だと名乗るおっさんの話によると

自分は紅葉し落葉した葉から生まれた秋の妖精だという
なんでも人々に秋を満喫してもらうため天から使わされたらしい
だがつい秋空から降り注ぐ日差しが気持ちよすぎて昼寝をしていたとのことだ

こいつは完全に頭がいかれているそう思うオレだった
だってそうだろ、いきなり道端で寝そべっていたおっさんが自分は妖精だとかほざきだしたのだから…
ましてや妖精のイメージと大幅に違う
僕の個人の妖精にもつイメージはピーターパンに登場するティンカーベルが最も理想的な妖精の姿だ
しかし、今目の前にいるこれはなんだ?

ただの変態ではないか
ましてやハゲちらかった妖精なんて絶対嫌だ認めたくない

オレは心に決めた

絶対にこれ以上関わってはいけないと

「そっかおっさん妖精なんだ!?じゃあがんばってくださいね」

と言い領収書を片手に支払いを済ませようと席を立とうとした瞬間またオレの足は重くなった

デジャブ?

またおっさんがオレの足を捕まえてはなさない

< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop