隣の住人。




前にこのコンビニに行った時に、こいつの友達の集まりに無理矢理連れ行かれて…正直、嫌な記憶しかない。

あれから、あいつと会わないようにこのコンビニは使わないようにしていたから久しぶりに来た気がした。





でも、

入った瞬間にさっきの男と似た奴がいた…




さっきの男かはわからない…


けど、

体型、見た目がそっくりで恐怖に襲われた。




似てる奴は、雑誌を立ち読みしていた…

拒絶反応が出てコンビニから出ようとした瞬間…こいつに手を握られた。





「大丈夫!」

『…怖い』

「大丈夫!」

『早く帰りたい』

「わかった。ちょっと待って…」





隣のお方は、ビールとお弁当を購入。

こんな時でも、呑気なこいつが羨ましい…




『ホテルに連れて行って何が楽しいんだろう』

「そういう専門なんだから、仕方ねぇだろ」

『キモい』

「世の中には欲求不満なやつがいるんだよ」





考えるだけで鳥肌が立つ。



手は繋いだまま、アパートに向かって歩いていた。




不思議と違和感はなかった。

むしろ、安心感の方が大きかった…






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