隣の住人。




なかなか、返事が来なかったけど…少し時間が経った頃に「開けて」とLINEが入った。

スマホのバイブさえ、ドキッとしてしまう程今の私はメンタルが弱々だった。





この出来事は一生忘れなそう…




それに、当分は誰にも言えなそうだった。

この事を笑って話せる日が来るかな。





帰って来てから、早1時間くらい。

ずっと布団の上で座り尽くしていたけど、歩いて玄関に向かい、鍵を開けた。





開けてすぐに…あいつの姿が見えた。





「ひな、泣いたの?」

と、

言って、このお方はキスをしてきた。




『何で、すぐちゅするの』

「来てって事はこういう事でしょ?」

『ただ、隣にいて欲しい時もあるじゃん』

「俺はそういうの受け付けてないから」





でも、不思議と嫌ではなかった…

むしろ、優しいキスで、不安も吹っ飛んだ。





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