隣の住人。
3人で買い出しに行ってくれているから…このお方と2人きりになった。
2人の方が、安心感は大きかった。
この人以外の男の人を見ると少し怖い気もする。
多分、このお方がいなくなったら私は死ぬ。
それくらい、
私にとってはこの人の存在が大きかった。
無言でお酒を飲んでいたから、私も無言でスマホを見ていた。
杏ちゃんが無事に帰れたみたいで、LINEをくれたから返信をしていると急にキスをしてきた。
『タクシーで帰った友達、無事帰れたみたい』
「良かったな」
『助けてくれてありがとうだって』
「いいえ」
『今頃、何してたんだろうと思うと怖い』
と、
急に色々思い出して泣きそうになる私を何も言わずに抱きしめてくれて涙腺が爆発した。
もう恐怖しかなかった。
あれがレイプの怖さだと思うと恐ろしかった。