隣の住人。




謙人に抱き枕のように抱きつかれていた。



あと数秒で、

寝てしまいそうな雰囲気の謙人くん…




『寝ないで』と、ほっぺをペシペシ叩いているにも関わらず、どんどん目が細くなっていった。





眠気には勝てないタイプなのかな?

私もそうだから、何も言えない…






『あ、寝た』



二度寝は最高だよね。

夜中に一回起こしちゃったし、いびきの音で起きちゃうし…謙人からしたら寝不足なのかもしれない。



ただ、

謙人がどれだけ寝れば満足するのかとか…


どんな人なのかとか…

まだまだ、未知すぎるから色々知っていきたい。





私もいつの間にか二度寝してしまったらしく、起きたら謙人がいなかった。




『どこいった』

と、

独り言を言ったつもりが、ベッド下で寝ていた友達が聞こえていたらしく「今、風呂入ってる」と教えてくれた。




『あ、はい…』

「付き合ってんの?」




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