隣の住人。




ずっと、付き合っていたかのような雰囲気。


昨日、

付き合い始めたカップルだとは思えない…





この感じは熟年カップルだけど…実は、お互いのを何も知らない。




むしろ、謙人の年齢も定かではない。

聞きたいことは山ほどあるけど…この先は長いし、ゆっくり知っていきたいな。




とりあえず、これだけと思い『何歳?』と単刀直入に聞いた。




「21!」

『誕生日に、私に絡んできたの覚えてる?』

「途中途中しか覚えてないけど」

『あの日、元彼と別れてイライラしてるときに謙人に会って更にイライラした』

「笑える」

『最悪だったよ』



と、

話すと謙人は笑っていたけど…私は、全く笑えなかった。




あの時のイライラは、今じゃ思い出せないくらいだけど…本当にイラッとして頭がいかれそうだった。



人生なんて、

何が起こるかわからないのを実感した…





< 135 / 370 >

この作品をシェア

pagetop