隣の住人。
すっかり、私の機嫌も良くなって謙人と手を繋いでバイト先に向かっているところ。
「明るい道通って帰るんだよ、な?」
『うん、ありがとう』
最高の彼氏じゃん。
心配してくれる事が何よりも嬉しかった。
もしかして、今だけじゃないよね?
ずっとこのままでいてくれたら最高だな。
バイト先の近くでバイバイしたけど…なかなか手を離す事ができず嫌な顔をされたのは言うまでもない。
その後、
謙人の洋服を引っ張ったら流石に怒られた…
「早く行けよ」
『馬鹿』
と、
叩こうとしたら、避けられた…
こいつ、ムカつく。
けど、明らかに前とは違うイラつきだった。
「店の中まで連れてってやろうか?」
『ここでいい、バイバイ〜』
「バイバイ」
お店に入った後は、いつも以上にキョロキョロしてしまい挙動不審だったけど…昨日よりは断然落ち着いていた。
このまま、早く終わって欲しい…
早く謙人に会って、安心したい自分がいた。