隣の住人。




さっき書いた履歴書を店長さんに渡すと、頷きながら見ていた。



自慢出来るほどの学歴はない。

そんな、見ないで欲しい…




更にお腹の痛みが増していく一方だった。

バレないように平然とした顔をしているつもりだけど…大丈夫かな。






「いつから上京してるの?」

『一昨日からです』

「そうなんだ、どう都会は」

『目に入る物全部、驚きです』





私の緊張が伝わってしまったのか、色々雑談話をしてくれていた。



けど、

緊張が解ける事はなかった。




合否は後日連絡をくれるそう。

落ちてない事を祈るばかりだけど、落ちたらまた次を探すしかない!




今は、何でも前向きに考えるしかなかった。





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