隣の住人。
お決まりになってきたバイト終わりの謙人からの電話。
けど、
今日はテンション高めの様子だった。
「ひな、海行く?」
『寝たい』
「じゃ、お留守番ね」
『やだ』
「8時に迎えに来るって」
今は、朝の6時…って事は、2時間後か。
きっと、2時間なんてあっという間だろうな。
水着をどこに入れたか覚えていないし…メイクもしなきゃ行けないし、急すぎて何をすればいいかわからなかった。
とりあえず、クローゼットにある収納ケースを一つずつ見て、水着を探し回った。