隣の住人。





『あった』



掘り出し物を見つけた気分。

何個かあったけど、直感で無地の黒を選んだ。



地元は、右を向けば海だから…毎年夏になればプール代わりに行ってたな何て寝ぼけながらも思い出していた。




今年は行かないと思っていたけど…

夏休みの最後の日に、海なんて一生忘れなそう。




楽しみすぎる。

それに、謙人の友達はいるものの謙人と初めてのお出かけだと思うと更に楽しみだった。





メイクをしていたら、突然玄関をガチャガチャしてくる人がいた。



もう、びっくりさせないで。

それに、水着を探しっぱなしで部屋は汚いし…





『誰ですか』

と、

言うと嫌がらせのようにチャイムを連打。



本当迷惑だった。

玄関ののぞき穴を見ると謙人が立っていた。




と、

迷惑がっても、会えば許せてしまう。




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