隣の住人。
電話を切って早々「来たって」と言う謙人。
メイクが終わっただけで全く準備ができていなかった。
『ちょっと待って。携帯と財布と?』
「だけでいいんじゃん?」
『着替えは?』
「必要!」
と、
何だかバタバタだったけど…
数分後無事に謙人と一緒にアパートを出た。
地元の海しか行ったことがないから楽しみ。
謙人と出かけるのも初めてだし…ドキドキ。
アパート前にあった黒いワンボックスの車を慣れたように開けて乗り込んだ。
「お疲れ」
「お疲れさまでーす」
『こんにちは〜』
「彼女のひな」
と、
急に紹介されて、驚いてしまった。
いつもアパートに遊びに来る男軍団だと思ったら…初めて会った人達でびっくりだった。