隣の住人。
車には、
男の人が3人、女の人が1人座っていた。
そのうちの男の人が運転をしてくれていた。
私と謙人は、3列目のシートにお邪魔した。
「香那、久しぶりだな」
「謙人、元気だった?」
「元気」
謙人は、2列目に座っていた女の子と前のめりで話していた。
誰なんだろう…
気になるけど、聞いてもわからないし…
謙人が香那さんという女の人と話しているうちに車は出発した。
車内は音楽がガンガン…
それに、煙草臭いし…頭痛くなりそう。
私は、上京してからこうやって出かけるのが初めてだったから、新鮮で外を見ていた。
そしたら、
横にいた謙人が私の体に体を預けて来た。
『重い』
「じゃ、」と言って膝枕してきた。
寝る気満々じゃん。
私を一人ぼっちにしないで…
けど、オール絶賛中の謙人はすぐ寝てしまった。