隣の住人。
どこの海に向かっているのかはわからない…
ただ、言われてもわからないから聞かない。
途中サービスエリアに寄って、運転手が変わったりしたけど…謙人は一度も起きず到着した。
幸せ者だね。
起きた謙人は車から降りて早々、背伸びをしていた。
「何か持つ?」
「大丈夫っす」
「じゃ、全部持てよ」
と、笑いながら言っていたけど…結局友達が持っていた荷物を受け取っていた。
優しいところもあるんだね…
だから、友達達も謙人の事を誘うのかな。
と、
思っていたら、香那さんと私の前に座っていた男の人以外は後輩らしい。
その人の彼女が香那さんっぽい。
喋っている中で、何となく察した程度だから違うかもしれないけど…
謙人が偉そうにしているのが、納得できた。