隣の住人。




寝過ぎて、初日から寝坊するところだった。



弁当作りを頑張ろうと励んでいたけど…初日からコンビニ弁当決定のようです。



メイクをして、

髪をセットしたら既に出る時間。





しかも、走らないと間に合わない感じ。





初日から遅刻は避けたい。

そんな思いで全力疾走。


精一杯走ったおかげで、ギリギリ間に合ったけど…息切れが半端なかった。





椅子に座って、息を整えていると…隣に座っていた女の子に「大丈夫?」と言われた。



誰にも気付かれていないと思っていたのは私だけかもしれない…



この息が乱れている感じ、バレていた…

恥ずかしすぎる…




『なんとか』

「走って来たの?」

『初日から寝坊して』

「どこに住んでるの?遠いの?」

『ここから徒歩で20分くらいかな。上京して一人暮らししている』






色々、話をする中で仲良くなった杏ちゃん。

無事、友達が出来て安心した。




ある意味、寝坊したお陰かもしれない。

たまには嫌な事がきっかけで、良いことが起きる事もあるんだね…





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