隣の住人。
『謙人?』
「何」
スマホでゲームをしている謙人の顔を無理矢理私の方に向けたけどスマホもついてきた。
呆れて、笑ってしまった。
私は、謙人を腹いせに叩くと脇をくすぐられた。
『ぁあ〜くすぐったい』
「嫉妬したの?」
『そんな心狭くないから大丈夫』
私が化粧を始めるタイミングでゲームを終わらせて、すりすり始めて来た謙人。
可愛いけど、お邪魔なのよね…
ひたすら無視してたけど、笑ってしまった。
「はい、負けね」
『負けって何よ』
いつの間にか戦っていたらしい…
それを教えてくれてたら一生笑ってない気がする。
それにしても、この人といると平和で始まって平和で終わる。
この人と喧嘩する事があるのかな…
いつかぶつかる事があるのかな。
今のところ、イラッとはするけど…全然序の口すぎて話にならない。
ある意味これからが楽しみだな。
今日も学校とバイトを頑張ろう。