隣の住人。
謙人と友達の電話中に変なことばかり浮かんで、一人で笑いそうになってしまった。
自分でやっぱり馬鹿なのかな…
と、
改めて、思ってしまった。
我に返った私は、謙人にキスしてもらって大満足していた。
2人でいる時間はあっという間で、仕事終わりの友達がアパートの前まで迎えに来てくれた。
「お疲れ〜運転する?」
「して」
『こんばんは〜』
「こんばんは」
ぱっと見、車には6人くらい乗っていた。
車の中は暗くて、よく見えなかった。
みんな初めて見る顔にしか見えなかった。
謙人は運転席で運転ということになった途端助手席に座っていた男の子が気を遣ってくれて私は謙人の横に座れた。
「ここに座ったら、助手するんだぞ?」
『頑張ります〜寝たらごめんね』
「ひな、絶対寝るよな」
『寝る』
運転する時はサングラスをするのが、謙人のお決まりなのかしら。
運転しているといつも以上にカッコよく見えるけど…サングラスと更にカッコよく見える。
普通に惚れる。
ますます好きが溢れていきそうだった。
「凄い目線感じる」
『彼氏が運転してるの謙人が初めてなの』
「お子ちゃまですね」
『お子ちゃまなの』