隣の住人。
もちろん、起きたら謙人はいなかった。
期待してなかったから、全然悲しくなかった。
起きて早々、
この家のどこかにはいる謙人に電話をした。
ら…寝ぼけた謙人登場。
「起きた?おはよう」
と、
私の寝ていた布団に入ってきて寝る準備。
私の足に足を絡ませて、俺寝ます!っていうわかりやすい感じだった。
『何時に寝たの?』
「さっき」
私の胸に顔をすりすりしてきて、まるで子どもみたいだった。
カッコいいというより可愛い。
それに、こんな感じなのに…包容力が誰よりもあって、謙人がいるだけで安心する。
「12時にBBQだって〜12時に起こして」
『あと1時間しかないよ、起きてれば?』
「起きない」
頑なな謙人はそのままお休みタイム。
私はひたすら謙人の寝顔を観察していた…
可愛いし、カッコいい。
遅くなったけど、この魅力に気づいて良かった。