隣の住人。




もちろん、起きたら謙人はいなかった。

期待してなかったから、全然悲しくなかった。




起きて早々、

この家のどこかにはいる謙人に電話をした。



ら…寝ぼけた謙人登場。





「起きた?おはよう」

と、

私の寝ていた布団に入ってきて寝る準備。




私の足に足を絡ませて、俺寝ます!っていうわかりやすい感じだった。




『何時に寝たの?』

「さっき」





私の胸に顔をすりすりしてきて、まるで子どもみたいだった。




カッコいいというより可愛い。

それに、こんな感じなのに…包容力が誰よりもあって、謙人がいるだけで安心する。






「12時にBBQだって〜12時に起こして」

『あと1時間しかないよ、起きてれば?』

「起きない」





頑なな謙人はそのままお休みタイム。

私はひたすら謙人の寝顔を観察していた…




可愛いし、カッコいい。

遅くなったけど、この魅力に気づいて良かった。





< 195 / 334 >

この作品をシェア

pagetop