隣の住人。




気づいたら、いつの間にか寝ていて…謙人が帰ってくる玄関の音で目が覚めた。




起きたら謙人がいる何て幸せすぎる。

言葉にならないくらい嬉しかった。





『おかえり』




手を広げてアピールしていると、お風呂に入りたかったようでキスをした後素通りの謙人。




さっきまでの気分が台無しだった…

私は見事にふてくされ、謙人を無視して2回目の寝る準備を始めた。






「一緒に風呂入る?」

『寝る』




とは言うものの…

今日から学校だから長い時間は寝てられない。




あと少しで寝入りそうなところで、謙人がお風呂から出てきて足を絡ませてきた。

それに、さっきのお詫びと言わんばかりに抱きしめてくれた。




ついでに胸も揉まれたけど…

それくらいが謙人らしくて安心する。





「ひな寝るの?」

『眠すぎる』

「起きれるの?」





わたし以上に私の性格を知っている謙人。

理解されすぎて、恥ずかしいくらい…



そんな、私わかりやすいかな?







『起きれないと思う、謙人が起こして』

「ひなが寝たら俺も寝る」

『だめ』

「お前、何様よ」



と、

謙人は笑っていた。




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