隣の住人。
その後、謙人に足技をかけられて大我くんは悲鳴をあげていた。
「勝てると思うな、あほ」
と、
謙人は笑っていた大我くんに言っていた。
周りで見ていた誠さんと慶さんは大爆笑で、腰が砕けていた。
「まじうける」
「ひな、本当に家に帰ったの?」
という声は聞こえてたけど…スマホに電話がかかってくると思わず驚いた。
私は、
謙人の電話に出るのと同時に部屋に戻った。
戦いごっこが終わった謙人は、目が冴えているようだった。
謙人の隣に座ると自然と手を握られた。
話を聞いた後だったから、嬉しくて笑みを浮かべて謙人を見ると怪しまれた。
「お前の秘密、全部ひなちゃんに話しといたから安心しろ」
と、
さっきの仕返しをしていた大我くん。
何だか、謙人に勝てずにいる必死な大我くんが可愛かった。