隣の住人。



その後、謙人に足技をかけられて大我くんは悲鳴をあげていた。




「勝てると思うな、あほ」

と、

謙人は笑っていた大我くんに言っていた。




周りで見ていた誠さんと慶さんは大爆笑で、腰が砕けていた。





「まじうける」

「ひな、本当に家に帰ったの?」





という声は聞こえてたけど…スマホに電話がかかってくると思わず驚いた。




私は、

謙人の電話に出るのと同時に部屋に戻った。





戦いごっこが終わった謙人は、目が冴えているようだった。



謙人の隣に座ると自然と手を握られた。

話を聞いた後だったから、嬉しくて笑みを浮かべて謙人を見ると怪しまれた。





「お前の秘密、全部ひなちゃんに話しといたから安心しろ」


と、

さっきの仕返しをしていた大我くん。




何だか、謙人に勝てずにいる必死な大我くんが可愛かった。




< 217 / 370 >

この作品をシェア

pagetop