隣の住人。



バイト終わり、帰ってきた謙人は真っ先に私のところにきて「怒ってる?」と聞いてきた。



何事?

私、何かしたっけ?と思ってしまった。



けど…そういえば、バイト先まで送ってくれなくてふてくされていた私。




思い出して…ご機嫌斜めなふりを始めた。

私の機嫌を直そうと必死な謙人が可愛かった。





『怒ってるよ』

「怒ってなさそうだな、風呂入ってくる」




は?

怒ってなさそうなんて何でわかるの。



勝手に決めつけるんじゃない!

と、思ってると「ほらな」と言われた。





「ひなが怒る時は眉間にしわがよるんだよ」




ヤバいくらいに見破られていて恥ずかしかった。


そんな、私わかりやすいんだ…

眉間にシワが寄る何て無意識だったな。






『そんな見ないで』

「無理、可愛いから見ちゃう」

『馬鹿』




不意に言うのはやめて欲しい…



恥ずかしすぎて、顔が赤くなってしまった。

「顔赤いよ」と、謙人にも指摘されてしまった。







その後は、

いつも通りお風呂に入って眠りについた謙人。





私は幸せな二度寝をした。

夏休みが永遠であればいいのに…と願った。






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