隣の住人。
伊豆に到着すると、謙人に起こされた。
いつものように胸を鷲掴み。
今日は謙人なりに優しく触ってくれたらしい。
『おはよう〜やっぱり寝ちゃった。』
と、
言うと笑われた…
いつもだろ!って言いたそうな顔をしていた。
何だか、すみません。
この間、遊園地が楽しすぎたからもう一回行こうと事前に話していた。
既に来てくれてるみたいだった。
目の前には大きなジェットコースターと観覧車が目に入ってきた。
『あれ乗りたい』
「後で乗ろう」
まだ開園だったから…
車を停めて、近くをデート気分でお散歩した。
寒すぎて、謙人にくっついて歩いていた。
早く温泉に入りたい気分。
『いい空気』
「ここに住みたいくらい空気がいい」
『謙人、友達がいなくて死んじゃうよ』
「確かに、やめよう」
と、
即却下した謙人。
私は謙人がいれば、どこでも住めそうだけど…謙人は条件が多そう。
第一に友達は外せなそう。
お散歩をしながら、そんな話で盛り上がった。
「友達がいれば何でもいいかも」
私の直感は当たってたらしい。
友達というか、謙人からしたら家族だもんね。
『私はコンビニが近くにほしい』
「それ大事」
家にいたら、絶対しないであろう話をして盛り上がって何気に楽しかった。