隣の住人。
『彼女とペアリングした事ある?』
「覚えてない」
と、しらばくれる謙人だけど…これは絶対あるやつですね。
完全に動揺した様子だった。
こう見えて、嘘をつかないタイプなのかも…
例え「ある」と言われても…何も思わないだろうなと思っていたけど、意外とショックを覚えていた私。
繋いでいた手を不意に離そうとした。
それに、
謙人と目を合わせられず外を向いていた。
「自分で質問して、落ち込むなし」
『落ち込んでないよ〜』
と、
言ったけど謙人にはバレバレだったみたい。
繋いでいた手を更に強く握ってきた。
嫉妬とは、認めたくないけど…完全に嫉妬だった。