隣の住人。
話し合いをした夜、ママとパパに話したことを少し後悔したけど…全てはじいじの為。
じいじが生きている間だけでも…
たくさん、帰ってきて顔を見せてあげたい。
朝方、謙人のバイト終わりにテレビ電話がかかって来て…今日も話をしていた。
けど、
今日はいつもとは違くて…真剣な話をした。
私のママとパパに話した、謙人と同棲の話。
私の独断で決めてしまったことだから、怒るかなって思ったけど、そんな事なかった。
いつもの謙人。
「いいと思う」と言ってくれた。
謙人と一緒にいるためももちろん理由の一つではあるけど、1番はじいじの事だと言うことも隠さず話したら理解してくれた。
本当に、流石だと思う。
この人を逃したら、もう2度と出会えなそう。
『少し反対された』
「そうだよな。会ったこともないし…すぐに駆けつけられる場所じゃないしね」
『大事にしてね』
「俺のことも大事にしてよな」
と、
最後にはお互い笑って話していた。
こんな離れているのに、テレビ電話だけでも幸せな気分でいられた。