隣の住人。




話し合いをした夜、ママとパパに話したことを少し後悔したけど…全てはじいじの為。




じいじが生きている間だけでも…

たくさん、帰ってきて顔を見せてあげたい。




朝方、謙人のバイト終わりにテレビ電話がかかって来て…今日も話をしていた。




けど、

今日はいつもとは違くて…真剣な話をした。




私のママとパパに話した、謙人と同棲の話。

私の独断で決めてしまったことだから、怒るかなって思ったけど、そんな事なかった。




いつもの謙人。

「いいと思う」と言ってくれた。




謙人と一緒にいるためももちろん理由の一つではあるけど、1番はじいじの事だと言うことも隠さず話したら理解してくれた。




本当に、流石だと思う。

この人を逃したら、もう2度と出会えなそう。





『少し反対された』

「そうだよな。会ったこともないし…すぐに駆けつけられる場所じゃないしね」

『大事にしてね』

「俺のことも大事にしてよな」



と、

最後にはお互い笑って話していた。




こんな離れているのに、テレビ電話だけでも幸せな気分でいられた。






< 287 / 370 >

この作品をシェア

pagetop