隣の住人。




自分が連絡をすれば良かった話。



自分に対して、イライラしていて…


それに、

謙人に会えないと思うと泣きそうだった。




今の私は、メンタルが弱弱。

泣く暇があるんだったら、早く帰ろう。




自分なりに早歩きをして新幹線乗り場から最寄駅の電車に乗り換えをしていた。


…ら、

見覚えのある人が立っていた。





『謙人だ』



まじ?

連絡してないのに、来てくれたの?




「おかえり」

『ただいま』




改札口前だったから、軽いハグだったけど…謙人に抱きしめられて大満足の私。

その後、すぐにキャリーバッグを受け取ってくれて、私と手を繋いでくれた。




という事で…

泣かずに済んで、仲良く帰宅した。




帰りの電車は、全然苦じゃなかった。

謙人がいるのといないのとじゃ、気持ちが違いすぎて…毎回いてほしいと思うくらい。





『何で電車の時間わかったの?』

「この間、俺にスクショして送ってたよ」

『そうだった?』




なら、良かった。

私は無意識そんなことをしていたらしい。



凄い待たせてしまったかと思った…




< 298 / 334 >

この作品をシェア

pagetop