隣の住人。
学校に来て良かった事は久しぶりに杏ちゃんに会えたことくらいかな。
それくらい。
楽しい事を見つけようと思っても無理だった。
気を抜いたら、謙人の元へ帰りそうなくらい謙人の事を考えていた。
授業何て、
これっぽっちも頭に入ってこなかった。
早く夏休みにならないかな。
けど、夏休みはあと半年後。
半年と考えただけで嫌気が差した。
学校を頑張った後、バイトを頑張って家に帰ったけど…謙人がいなくて泣きそうだった。
『会いたい〜』
けど、久しぶりの学校とバイトの両立で疲れすぎて泣き寝入りしたみたい。
起きたら、というか謙人が起こして来た。
メイクも落とさないで…お風呂にも入らないで寝たらしく、顔はボロボロだった。
美容の学校に行っている資格がないレベル。
仕方なく、
謙人と同じタイミングでお風呂に入った。
ゆっくりお風呂に浸かっている時間もなく、急ぎ足でお風呂から出てメイクをして家を出た。
謙人とゆっくり出来ないし…
イチャイチャしていた数日前が既に懐かしかった。