隣の住人。





また謙人に起こされる平日が始まった。




春休みまでは頑張るしかない。

寝ないと生きていけない私にしたら5時に起こされるのはキツい。





でも、会えないのはもっと辛くて…頑張って起きるけどついつい謙人に当たってしまって、、



我に帰るとごめんねってなるんだけど、今は無理。





『もう眠すぎ〜何で起こすの』

「会いたかったから」



と、

言われちゃ何も言えないし、大好きってなる。





『ひなも会いたかったよ』





そう言って抱きつくとキスされた。

少しずつ私の目も覚めて、ベッドの上でのんびり話していた。






『大変だった?』

「人が少なくて、めっちゃ疲れた」

『眠そうだね、寝てもいいよ』

「俺が寝た後、泣くなよ」

『泣かないよ〜』

「絶対?」

『泣かないよ。ひなが学校行って寂しくて泣かないでね』

「泣くに決まってるじゃん」

『嬉しい』

「その感情やばいね」





話しながらどんどん目が細くなっていく謙人。

すぐに寝落ちするのは初めて見たかもしれない。




今日もお疲れ様。

また明日会えるといいな。





リビングに移動して化粧をしようとベッドから立ちあがろうとした瞬間に腕を引っ張られ抱きしめられた。




可愛すぎ。

こんなされたら学校行きたくなくなるじゃん。





いつも謙人が私にしてくれるように熟睡するまで側でスマホをいじっていた。



寝ないように必死な私。

離れたくないけど、そろそろ準備しなくては…



と、

ほっぺにキスをして謙人から離れた。





いつも、この時間はまだ一緒にいてくれてるから久しぶりの1人メイクに寂しさを感じながらだった。



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