隣の住人。
それから少し頑張ってくれたけど、15時すぎに息を引き取った。
最後は不思議と涙が出てくることはなくて、冷静な自分でいられた気がした。
じいちゃんの死に目に会えて幸せ。
それに、謙人を会わせることもできて、良かったと思う。
じいちゃんのことだから、天国から見守ってくれているだろう。
ママが憔悴しきった様子で私はそばにいることしかできなかった。
けど、悲しみに暮れるわけには行かず…
色々と手続きがあってママもばあちゃんも忙しそうだった。
じいちゃんの生前の願いから一度家に帰ることになったみたい。
それに合わせて私と謙人は、パパの車で帰宅。
そのほかに、兄も兄の奥さんも子どももいて…
大人数で家に帰宅した。
『ただいま』
「お邪魔します」
久しぶりの帰省がこんな事になるとは思いもしなかったな。