隣の住人。




その後、いいタイミングで電車がきて謙人とバイバイした。





寂しいけど、また来てくれるからその日まで頑張ろう。

何よりここまで一緒に来てくれてありがとう。






私は、謙人と歩いた道のりを1人で歩きながら色々考えていたら涙が溢れてしまった。




寂しさと、じいちゃんのことを思い出して…

なかなか、苦しいけど今は踏ん張りどき。





さっき、謙人に言われた通り今はママを支えなくては…

自分なりに気持ちを整理して、家に帰宅した。






『ただいま〜』

「おかえり」




みんな、いつも通りにしているけど、どこか上の空で見ているのが辛かった。



自分も十分辛いし、寂しいけど…

ママやばあちゃんに比べたら大したことなかった。





自分の親とか、自分の旦那が亡くなったら辛いよね。




そう思ったら、小さい頃に自分の親を亡くしている謙人の気持ちを考えたら計り知れなかった。




それに、引き取られた場所で虐待なんて…

考えれば考えるほど、胸が苦しくなって涙が溢れた。





今すぐ抱きしめてあげたい。






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