ロート・ブルーメ~赤花~
「美桜……どうしちゃったの? いや、いい方向に変わったと思うから良いんだけど……」
日葵が驚きつつも聞いて来る。
変わったのはきっと、紅夜のせい。
紅夜はいつもあたしに言わせようとするから。
ハッキリ聞かないと、誤魔化されてしまいそうに思えるから。
でもまさか普段の生活でも自分の意見を言えるようになっていたなんて自分でも驚いた。
日葵の言う通り、悪い傾向ではないと思うからいいけど……。
「……それも含めて、話すよ。じゃあ行こっか?」
そうしてあたしと日葵は内密の話がしやすいカラオケへと向かった。
***
ドリンクバーでそれぞれの飲み物を持ってきて軽く一息つくと、日葵は早速本題を口にする。
「で? そのシルバーリング月曜から毎日つけてるみたいだけど、結局黎華街に行かなかったの?」
「ううん、行ったよ」
単刀直入に聞いて来たので、あたしも回りくどい言い方はせずに話した。
金曜日の帰りに行ったこと。
そのまま紅夜の彼女になったこと。
一通りのことを簡単にだけど伝えた。
「……まあ、どうしてそのリングを大事そうにつけてるのか不思議だったけど……そんなことになってるとは……」
驚いてる、のだと思う。
日葵が驚きつつも聞いて来る。
変わったのはきっと、紅夜のせい。
紅夜はいつもあたしに言わせようとするから。
ハッキリ聞かないと、誤魔化されてしまいそうに思えるから。
でもまさか普段の生活でも自分の意見を言えるようになっていたなんて自分でも驚いた。
日葵の言う通り、悪い傾向ではないと思うからいいけど……。
「……それも含めて、話すよ。じゃあ行こっか?」
そうしてあたしと日葵は内密の話がしやすいカラオケへと向かった。
***
ドリンクバーでそれぞれの飲み物を持ってきて軽く一息つくと、日葵は早速本題を口にする。
「で? そのシルバーリング月曜から毎日つけてるみたいだけど、結局黎華街に行かなかったの?」
「ううん、行ったよ」
単刀直入に聞いて来たので、あたしも回りくどい言い方はせずに話した。
金曜日の帰りに行ったこと。
そのまま紅夜の彼女になったこと。
一通りのことを簡単にだけど伝えた。
「……まあ、どうしてそのリングを大事そうにつけてるのか不思議だったけど……そんなことになってるとは……」
驚いてる、のだと思う。