ロート・ブルーメ~赤花~
「え? えっと……ここからここまでかな?」
戸惑いつつも聞かれた通り教科書を見ながら答えた。
「……え? 勉強するの?」
状況にやっと思考がついていく。
「そうだよ、この間美玲に言われたんだ。美桜の日常生活に影響が出るようになったら、口裏合わせに協力するのやめるって」
「え!?」
お母さんには紅夜と付き合ってることすら言えてないのに、おばさんの協力が得られないのはものすごく困る。
「だから、今日は勉強会だ」
「う、うん」
突然始まった勉強会だけれど、必要なことだっていうのは分かったから素直に勉強を始めた。
……。
…………。
「だから、今回はとりあえずこれらの公式だけ使うって覚えておいて……」
「うんうん、そっか!」
紅夜の指導のもと着々とテスト範囲を消化していく。
紅夜はあたしが記憶力だけは良いということを考慮したうえで問題の解き方を教えてくれるから、学校の先生の授業を受けるより理解しやすい。
しかも紅夜自身独学で勉強しているとは思えないほど理解しているからすごい。
頭が良い方だと思ってはいたけれど、思った以上に良いのかもしれない。
戸惑いつつも聞かれた通り教科書を見ながら答えた。
「……え? 勉強するの?」
状況にやっと思考がついていく。
「そうだよ、この間美玲に言われたんだ。美桜の日常生活に影響が出るようになったら、口裏合わせに協力するのやめるって」
「え!?」
お母さんには紅夜と付き合ってることすら言えてないのに、おばさんの協力が得られないのはものすごく困る。
「だから、今日は勉強会だ」
「う、うん」
突然始まった勉強会だけれど、必要なことだっていうのは分かったから素直に勉強を始めた。
……。
…………。
「だから、今回はとりあえずこれらの公式だけ使うって覚えておいて……」
「うんうん、そっか!」
紅夜の指導のもと着々とテスト範囲を消化していく。
紅夜はあたしが記憶力だけは良いということを考慮したうえで問題の解き方を教えてくれるから、学校の先生の授業を受けるより理解しやすい。
しかも紅夜自身独学で勉強しているとは思えないほど理解しているからすごい。
頭が良い方だと思ってはいたけれど、思った以上に良いのかもしれない。