ロート・ブルーメ~赤花~
***
外に出れるように身支度をしているとスマホの着信音が鳴った。
誰かと思ったら日葵からだ。
そういえば日葵はあのあとどうしたんだろう。
夕飯を作って愁一さんと一緒に食べて、家に帰ったんだろうか。
それとも……。
そんなことを考えながら電話に出る。
『あ、美桜? おはよう』
「日葵、おはよう。どうしたの? こんな早くから」
無難な感じに話し始めると、日葵から昨日は愁一さんの部屋に泊まったことを聞かされた。
「それって、その……おめでとうってことで良いのかな?」
言葉を選んで、そんな言い方をしてしまう。
『う、うん……ありがとう』
照れているみたいだったけれど、ちゃんと嬉しそうな声だった。
頬を染めながらはにかむ日葵の笑顔が思い浮かぶようだ。
『それでね、今日も泊まるからまた夕飯作ろうと思って……美桜、今日の予定はどうなってるの? 空いてる時間があるなら買い出しに一緒に付き合ってもらえないかな?』
「もちろん。あたしも買い出しに行かなきゃなかったから」
そうして、あたしは午前中日葵と街から出て買い出しに出かけることになった。
外に出れるように身支度をしているとスマホの着信音が鳴った。
誰かと思ったら日葵からだ。
そういえば日葵はあのあとどうしたんだろう。
夕飯を作って愁一さんと一緒に食べて、家に帰ったんだろうか。
それとも……。
そんなことを考えながら電話に出る。
『あ、美桜? おはよう』
「日葵、おはよう。どうしたの? こんな早くから」
無難な感じに話し始めると、日葵から昨日は愁一さんの部屋に泊まったことを聞かされた。
「それって、その……おめでとうってことで良いのかな?」
言葉を選んで、そんな言い方をしてしまう。
『う、うん……ありがとう』
照れているみたいだったけれど、ちゃんと嬉しそうな声だった。
頬を染めながらはにかむ日葵の笑顔が思い浮かぶようだ。
『それでね、今日も泊まるからまた夕飯作ろうと思って……美桜、今日の予定はどうなってるの? 空いてる時間があるなら買い出しに一緒に付き合ってもらえないかな?』
「もちろん。あたしも買い出しに行かなきゃなかったから」
そうして、あたしは午前中日葵と街から出て買い出しに出かけることになった。