ロート・ブルーメ~赤花~
マイナ・ゾンネ
地下についてから結構歩いた。
紅夜の部屋のあるエレベーターからだと少し歩くだけで良かったけれど、叔母さんのところからだと結構歩かなきゃならないみたいだ。
その辺りも一応思い出したはずだけれど、前は迷い込んだ状態だったからかどれくらいの距離を歩いたのかまでは把握していない。
「さ、ついたわよ」
叔母さんがそう言ったのは、突き当りについてからだった。
しっかりと閉じられたドアには取っ手などはない。
「みんな、マスクもちゃんとつけた? いくら中和剤で麻薬効果は効かなくても、煙を吸うのは普通に危ないからね? 赤黎会のみんなは一人捕まえたらすぐにここに連れてくること」
道中一度聞いた話だったけれど、確認のためかそう話していた。
そして最後にあたしを見る。
「美桜、あなたは紅夜をよろしくね?」
「うん。絶対に見つける」
頷きあうと、叔母さんはドアを開けるために壁についてあるパネルを操作した。
「えっと、ここをこうして……」
ピッピッと小さい音が何度か鳴ると、ドアが開いた。
瞬時に感じたのは熱気。
燃えるものが花しかないから、燃え盛っているってほどじゃあない。
それでも、一面の花畑が燃えているさまはまるで地獄の様だった。
紅夜の部屋のあるエレベーターからだと少し歩くだけで良かったけれど、叔母さんのところからだと結構歩かなきゃならないみたいだ。
その辺りも一応思い出したはずだけれど、前は迷い込んだ状態だったからかどれくらいの距離を歩いたのかまでは把握していない。
「さ、ついたわよ」
叔母さんがそう言ったのは、突き当りについてからだった。
しっかりと閉じられたドアには取っ手などはない。
「みんな、マスクもちゃんとつけた? いくら中和剤で麻薬効果は効かなくても、煙を吸うのは普通に危ないからね? 赤黎会のみんなは一人捕まえたらすぐにここに連れてくること」
道中一度聞いた話だったけれど、確認のためかそう話していた。
そして最後にあたしを見る。
「美桜、あなたは紅夜をよろしくね?」
「うん。絶対に見つける」
頷きあうと、叔母さんはドアを開けるために壁についてあるパネルを操作した。
「えっと、ここをこうして……」
ピッピッと小さい音が何度か鳴ると、ドアが開いた。
瞬時に感じたのは熱気。
燃えるものが花しかないから、燃え盛っているってほどじゃあない。
それでも、一面の花畑が燃えているさまはまるで地獄の様だった。