ロート・ブルーメ~赤花~
叔母さんへのお使いの品を取りに行ったとき。
あのとき紅夜は何かを拾う仕草をしていた。
もしかしてあのとき!?
「美桜がお使いがあるからって行ってしまったあと、比較的すぐにあの人が戻ってきたの。あたしの荷物と、あのヘアクリップを持って」
日葵の話で予測が確信に変わる。
でも、どうして紅夜は何も言ってくれなかったの?
確かに日葵が付けていたヘアクリップがあたしのものだとは言っていなかった。
だからあの時点では日葵のものだと思っていたんだろう。
そういえばあのとき日葵に話が出来たとか言っていたっけ。
「どうして赤い花のモチーフがついた装飾品を付けてたのかって凄まれて……メチャクチャ怖かった」
「赤い花だとダメだったの?」
「そうらしいよ。ってか、その様子だとやっぱり美桜は知らなかったんだね」
「え?」
何を、と聞く前に日葵が苦笑気味に説明してくれた。
「赤い花のモチーフが付いたものは、あの人の……黎華街の管理者の女だって印なんだって」
「管理者の、女……?」
言葉を繰り返し、色んな情報が頭の中をかけめぐる。
今朝、紅夜から赤い花のモチーフがついたリボンを貰った。
何が違うのか秘密だと言われたけれど、既に紅夜の女だって印を渡されてたって事だ。
あのとき紅夜は何かを拾う仕草をしていた。
もしかしてあのとき!?
「美桜がお使いがあるからって行ってしまったあと、比較的すぐにあの人が戻ってきたの。あたしの荷物と、あのヘアクリップを持って」
日葵の話で予測が確信に変わる。
でも、どうして紅夜は何も言ってくれなかったの?
確かに日葵が付けていたヘアクリップがあたしのものだとは言っていなかった。
だからあの時点では日葵のものだと思っていたんだろう。
そういえばあのとき日葵に話が出来たとか言っていたっけ。
「どうして赤い花のモチーフがついた装飾品を付けてたのかって凄まれて……メチャクチャ怖かった」
「赤い花だとダメだったの?」
「そうらしいよ。ってか、その様子だとやっぱり美桜は知らなかったんだね」
「え?」
何を、と聞く前に日葵が苦笑気味に説明してくれた。
「赤い花のモチーフが付いたものは、あの人の……黎華街の管理者の女だって印なんだって」
「管理者の、女……?」
言葉を繰り返し、色んな情報が頭の中をかけめぐる。
今朝、紅夜から赤い花のモチーフがついたリボンを貰った。
何が違うのか秘密だと言われたけれど、既に紅夜の女だって印を渡されてたって事だ。