ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
「その、最近忙しいじゃないですか。たまにはどこか、一緒に遊びに行きたいなって」

「珍しいな。誘ってもゲームしているくせに」

悪い気はしないらしく、にこりと笑った。
笑うと可愛いんだよねー。よかった。

「たまに私も寂しいって思うこともあるんですよ?」

「へぇ」

直真さんは綺麗な顔を近づけて口づけた。
本当に顔だけはいいんだから。
目を細め、何度か唇を味わうと、直真さんは言った。

「もう一台のもちゃんと消しておけよ」

ちゃんと覚えていたのだった――――
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